天使の笑顔で【Remake】
何もわからないまま
まゆの病室に行く
扉を開ける
いつもならまゆの明るい挨拶が聞けるのに
「……涼真君」
やはり弱々しいまゆだった
「……まゆ」
そんなまゆを見ると
俺も力のない声になる
「……元気ないね、どうかしたの?」
まゆがそんなことを聞いてくる
どうかしたの?じゃねーよ
「いや、まゆが答えてよ
なんで深津先生が薬の量を減らしても何も言わないの?」
俺がそう言うとまゆはしばらく黙る
まゆの体の中で何が起きてるのかわからない
でもまゆは自分でもわかっているんだと思う
だからこそこの間が怖かった
そしてまゆはやっと重たい口を開く
「深津先生にね、覚悟は出来てるか?って聞かれてるような気がして」
「……どういうこと?」
「……もう私、生きてられないのかなって」
……なんで
「なんでそんなこと言うんだよ
まゆはまだ死なねーだろ」
俺が慌てるように言うと