天使の笑顔で【Remake】
早いもんで、10分くらいして学校に着く
朝暮高校
ここが俺の青春に花を咲かせてくれる場所か
校門を通ると人がずらーっと並んでいる
さーーてまずやることは?
「ひゃっほーー!!女の子がいっぱいだー!」
騒ぎながらも俺は校門の坂を登る
顔も知らない女の子がいるとそれだけでテンションが上がる
「涼君、変なことしないでね?」
「わかってるよ、えーと?可愛い子可愛い子」
「もう、知らない」
可愛い子を探している間に
掲示板みたいのが立っている
あれはクラス表か?
「おーい!まもり!クラス表見てこようぜ!」
俺はまもりの手を引いてクラス表まで走る
「ちょ、ちょっと危ないって!」
通れないくらい並んでいるクラス表の前に無理矢理入り込む
「えーっと?俺の名前はー」
「あ!涼君あったよ!3組だってさ」
「おぉー!マジか!まもりは?」
「私は……3組にはないかも」
「ええーーなんだよーまもりもこっち来いよ」
まもりは口うるさいけどめっちゃいいやつ
だから自分勝手な俺をなるべくサポートして欲しいんだけどな
「隣の2組だったよ」
すごく残念そうな声でまもりが言う
「そっかー
まあ家も隣だしちょうどいいんじゃないか?」
「まあそうだよねー」
しょぼんとするまもりに俺は
「まあまあ落ち込むなって
毎日俺を起こしてくれ」
「は?なんで毎日?」
あれ?不発か?
「まあいいや、じゃあ教室行ってくるわ」
「ねー!置いてかないでよ!」