天使の笑顔で【Remake】
「まゆちゃん、いや、まゆ」
もう両思いだし
呼び捨てでもいいよな
「ごめん、こうしてていいかな?」
俺はまゆをそっと抱きしめる
「………あったかい」
まゆも俺の背中に手を回した
「まゆは病気の事だけ考えていてほしい
その分俺は、まゆの事だけを考えるから」
「どうして?」
「まゆってさ、そんな宣告受けても
今日の笑顔見てたら本当に宣告受けたのかな?って疑っちゃうくらい明るいんだよ
なんでこんなに強いんだろうっていつも元気もらえるんだよ
だから、俺はまゆとならどんなことでも乗り越えられる気がするんだ」
「………うん」
「俺はまゆとずっと一緒に笑っていたい
辛い時もずっと一緒に居たい
だから、もう一度言ってもいいかな?」
「………うん」
「好きだよ、もう辛くなるなんて言わないでくれ」
「うん、ありがとー
私も好き」
俺とまゆは体を寄せ合い抱き合う
いつも元気だったまゆからは想像出来ないほどの事実を知ったけど
絶対に離れることはない
絶対に切れることのない糸が
今結ばれた