天使の笑顔で【Remake】







しばらくすると



「んーー!よく寝たー!
あれ?涼真君何してるの?」


まゆが目を覚ます




まゆがあくびをして言った一言がこれだった



よく寝たってあんた倒れたんだぞ




そんなまゆらしい姿を見てしまうと自然にこちらも微笑ましくなる




「まゆ、おはよ。倒れたって聞いたから飛び出してきちゃったよ」



俺も笑顔でまゆに言う



「ありがとー」



まゆは笑顔で答えてくれた



そして


「まゆー!心配したよー」


可奈ちゃんはまゆに抱きつく



「可奈ーごめんねー!
私はこの通り元気…….
いてててて、なんだこれ痛い」




まゆが胸を押さえて痛がる


「え!ごめん、大丈夫?」



すぐに可奈ちゃんは離れる



すると深津先生が



「まゆちゃん、君は心筋炎だったよ
前屈みになると痛みが和らぐと思うからやってみて」



「あ、ほんとだ」



そう言って元気な姿を見せてくれるまゆ




なんでこんなに明るいんだろ



本当に余命9ヶ月とは思えないな




そんなことを思うとなんか悲しくなってくる




「涼真君?」



「ん?」



まゆが俺を呼んでいた




顔を見てみるとなぜか険しい顔をしていた



「浮かない顔してどうしたの?
元気出して!」


と言われる



「ま、まゆに言われたくねーよ笑
俺はいつだって元気だ!」


「もう、無理しちゃってー!」


「無理なんかしてないぞ!」




とにかく




まゆが無事でよかった




まゆは1日だけ入院してその次の日に学校に来ていた




これでもかと言うくらい元気なまゆはその後もずっと何事もなく過ごしていて



夏休みに入る




そして、7月26日に向けて


俺も可奈ちゃんも葉月もバイトを始めたよ!




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