天使の笑顔で【Remake】
「何が嫌なの?」
深津先生が優しく聞くと
私は胸の内を話すことにする
「単純に怖いし胸に跡残るし」
私がそう言うと
深津先生は困った顔でニコッと笑って
「理由がそれじゃああんまり意味が無いよ
怖くてもやらないと長く生きられないんだよ?」
「そうだけど」
「彼氏さんと長く一緒に居たいと思わない?」
「……それは…もちろん一緒に居たいけど」
深津先生は私のこと理解してくれてるからか
1番痛いところを突いてくる
「どう?あと8ヶ月くらいでしか生きられないのと
手術してもっと長く生きるの」
「……うん」
涼真君のことを考えると
もっと一緒に居たい
今のままだと死ぬ3か月前くらいには入院してただ死ぬのを待ってるだけだし
確かに手術した方がいいのかな
「まあでも、僕がこんなに手術をおすすめするのも
まゆちゃんがいつも元気で居てくれるからもっと長生きしてもらいたいと思って言ってるわけであって絶対にしろなんて言わない
だからもし怖いのなら誰かに相談してみてもいいんじゃないかな?」
誰かにか……
深津先生も意地悪だね
1人しかいないじゃん