天使の笑顔で【Remake】
いつも強く元気なまゆが吐いた弱音だった
「まゆ…」
俺が顔を近づけるとまゆはそっと目を閉じる
口と口を重ねて
ゆっくりと離すと俺はまゆを抱きしめる
「確かに怖いよな
でも、俺もまゆともっと一緒に居たいよ
だから手術頑張ってほしい。
怖くなったら俺を思い出して笑ってくれ」
手術って相当勇気いるよな
その壁にぶち当たってるわけだし
勇気づけるしかないな
するとまゆはクスクスと笑って
「うん、涼真君思い出して笑うね
だって涼真君の顔って面白いもんね」
……へ?
「こ、こらー!おちょくりやがったな!」
勇気づけたのによー!
俺はムカついたからまゆの脇腹をくすぐる
「あっはっはっは!ごめんて!」
「もう言わない?」
「もう言いません!!」
まあ俺とまゆなんてこんなもんだよな
少し真剣な話したと思いきやこうなるからな
でもこれでまゆが手術してくれるなら全然いいよ
治るわけじゃないってわかってるけど
でも少しでも長く居たいのは俺も同じだ
まゆ、一緒に頑張ろうな