天使の笑顔で【Remake】



病院に着く





「おうまゆ」


「おう涼真君!」



相変わらず可愛いなー!



と思いながらまゆとハイタッチをする




まゆのお母さんも居たので


腰を90°に曲げて挨拶をしたら



「やめてやめて」



と苦笑いされた



今日も好感触!



まあそんなことは置いといて


「じゃあ聞いてみようね」


まゆが元気に診察室に向かう




まあこんなに元気だからな



行けるだろう



こんなに元気なまゆが無理なわけない






「無理です。」





深津先生が診察室で真顔で答えた



「えーなんでー??」




まゆが残念そうな顔でしかめる




なんでだ!絶対行けるだろ!





「無理だよ。もし林間学校中に何かあったらどうするの?」



「起きないよ!だって今まで1回も発作起きてないんだよ?
3日くらい大丈夫でしょ?」



「でも、まゆちゃんは本来手術してなかったら今頃入院生活だったんだよ?
手術したから何とかなってるけど
今この時期に油断したら大変なことになりかねないからね」



まゆと深津先生の言い合いが始まった


「でもさ、林間学校で何かあっても病院いけばいいじゃん」



「そんなの無理に決まってるよ
向こうの病院でまた1から診査するんだよ?
その間にまゆちゃんの発作が酷くなっても向こうの人達はわからないしどういう進行速度かもわからないんだから
まゆちゃんは残念だけど残ってもらわないと」




まゆ、林間学校行けないのか?



あんなに計画立ててたのに



おそろいのキーホルダーとか


食べ物屋さんとか



いろいろ話し合ってたのに



まゆだけ行けないのか?






「私の思い出作りお願い!」


「ダメだよ」



「……わかった」


まゆも納得してしまう




納得すんなよ





なんで、まゆだけ……



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