天使の笑顔で【Remake】




「それにね、涼真君、私、この体のことそんなに悪く思ったことないよ?」



「……そうなの?」



悪く思ったことないって



どんだけ強いんだ




「生まれてきてよかったって思えるもん
じゃないと涼真君と付き合うこともなかったし、今でも幸せだよ」



まゆの言葉の重みがずっしりと伝わってくる




なんでこんなにしっかりしたこと言えるんだろう



なんでこんな体で幸せって思えるんだろう




まゆはやっぱすごいんだな






そしてまゆが席を外している時に



「涼真君」



まゆのお母さんに呼ばれて振り向くと



「うちの自慢の娘、いい子でしょ?」




自信満々に言ったまゆのお母さん




まゆの辛さを一緒に分け合ってくれていたんだろうな



「めちゃめちゃいい子です
ありがとうございます」



本当にまゆのお母さんには感謝しかないなー




まゆもこうやって心配させないように頑張ってくれてるから





まゆがいない分




全力で楽しもう!






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