難病が教えてくれたこと
確かに李那には嬉しいことばかりかもしれないな。
椿達に会って、嬉しいことを言われて…
家に帰ったら叶夢が言葉を発してて…
それもママ、だもんな。
嬉しいに決まってる。
「まあまあー」
李那が嬉しそうに笑顔を見せるのが嬉しいのか…
叶夢は何度も何度もママ、を繰り返す。
見ててほっこりするなあ…
俺もパパって呼ばれたいなあ〜…
「裕くん考えてること顔に出すぎよ。」
「えっ、そうですか?」
…やばいやばい気をつけないと。
李那のお母さんにもバレてしまった。
気を引き締めてないと俺の考えていることがバレてしまう。
「叶夢〜李那〜」
「ん?」
カメラを向けると2人は笑顔を見せる。
叶夢は少しキョトンとする。
「こら裕くん、そういうのはおばあちゃんがするから、3人で撮りなさい。」
李那のお母さんに携帯取られた…
背中をトンっと押されて李那と叶夢の元へ行く。
叶夢にくっついて笑顔になる。
李那の家族、叶夢といると自然に笑えてくる。
「いくわよ〜?
はい、チーズ!」
携帯を返してもらうと写真を見る。
李那も叶夢のほっぺにくっついて優しい笑顔を浮かべている。
俺も反対側に同じようにくっついて柔らかい笑顔をしている。
叶夢はニコニコ嬉しそうに笑っている。
…初めての家族写真だ…
現像しに行こう。コンビニへ。
「李那、じゃあ俺、帰るから、またな。」
「うん、ありがとうね。」
「あー」
叶夢も帰ろうとする俺に不思議そうな顔をして手を伸ばす。
「ぷあー」
もう少しでパパ言えそうだな…
叶夢…
「じゃあな、叶夢」
「ぷあー」
指を咥えて叶夢は俺を見つめる。
…可愛いから見つめないでっ…
帰りたくなくなってしまう…
【中矢裕side END】
【古川海澪side】
「大きくなったねえ、叶夢…」
生まれてまだ少しの感覚なのに叶夢はもう大きくなってきている。
あれから3ヶ月来てなくて久しぶりに今日来れた。
かれこれ生後半年になっていた。
顔も可愛いまま育てばいいのになあ…
李那の子だもん、可愛くて当然だよね!
「いやあ、ほんと可愛いよなあ〜」
秀一も隣でデレデレ。
…気持ち悪っ…
「海澪、ほんと久しぶりだねえ」
お盆にお茶を乗せて李那がこちらまでくる。
私は立ち上がって李那の所まで取りに行く。
「ごめんごめん、お客さんなのに。」
「気にしないで!」
李那だもん。
文句言うやつは私が許さない。
私の大事な友達だもん。
「ほんと可愛い!」
今日は世莉香も一緒。
李那のところに行くって言ったら着いてきた。
世莉香も叶夢にべったり。
叶夢絶対将来モテるわ。
李那と裕くんとの子だもん。
可愛くて当然!
「そういやもう少しだね、学校生活。」
「そうなんだよお…華の女子高生が終わってしまう…」
なんかおばさんみたいな言い方だね。世莉香…
「またひとつ歳を取ってしまう…」
肩を落としてしょんぼりする世莉香。
…確かにあと少しで卒業か…
今11月だから…
あと4ヶ月もないのか。
なんか、少し…寂しいな…
李那がいなくて寂しいっていうのもあるけど。
「李那、卒業式来てよ。」
「ん?行けたら行くよ?」
あなた何言ってるのみたいな顔しないでよ…
椿達に会って、嬉しいことを言われて…
家に帰ったら叶夢が言葉を発してて…
それもママ、だもんな。
嬉しいに決まってる。
「まあまあー」
李那が嬉しそうに笑顔を見せるのが嬉しいのか…
叶夢は何度も何度もママ、を繰り返す。
見ててほっこりするなあ…
俺もパパって呼ばれたいなあ〜…
「裕くん考えてること顔に出すぎよ。」
「えっ、そうですか?」
…やばいやばい気をつけないと。
李那のお母さんにもバレてしまった。
気を引き締めてないと俺の考えていることがバレてしまう。
「叶夢〜李那〜」
「ん?」
カメラを向けると2人は笑顔を見せる。
叶夢は少しキョトンとする。
「こら裕くん、そういうのはおばあちゃんがするから、3人で撮りなさい。」
李那のお母さんに携帯取られた…
背中をトンっと押されて李那と叶夢の元へ行く。
叶夢にくっついて笑顔になる。
李那の家族、叶夢といると自然に笑えてくる。
「いくわよ〜?
はい、チーズ!」
携帯を返してもらうと写真を見る。
李那も叶夢のほっぺにくっついて優しい笑顔を浮かべている。
俺も反対側に同じようにくっついて柔らかい笑顔をしている。
叶夢はニコニコ嬉しそうに笑っている。
…初めての家族写真だ…
現像しに行こう。コンビニへ。
「李那、じゃあ俺、帰るから、またな。」
「うん、ありがとうね。」
「あー」
叶夢も帰ろうとする俺に不思議そうな顔をして手を伸ばす。
「ぷあー」
もう少しでパパ言えそうだな…
叶夢…
「じゃあな、叶夢」
「ぷあー」
指を咥えて叶夢は俺を見つめる。
…可愛いから見つめないでっ…
帰りたくなくなってしまう…
【中矢裕side END】
【古川海澪side】
「大きくなったねえ、叶夢…」
生まれてまだ少しの感覚なのに叶夢はもう大きくなってきている。
あれから3ヶ月来てなくて久しぶりに今日来れた。
かれこれ生後半年になっていた。
顔も可愛いまま育てばいいのになあ…
李那の子だもん、可愛くて当然だよね!
「いやあ、ほんと可愛いよなあ〜」
秀一も隣でデレデレ。
…気持ち悪っ…
「海澪、ほんと久しぶりだねえ」
お盆にお茶を乗せて李那がこちらまでくる。
私は立ち上がって李那の所まで取りに行く。
「ごめんごめん、お客さんなのに。」
「気にしないで!」
李那だもん。
文句言うやつは私が許さない。
私の大事な友達だもん。
「ほんと可愛い!」
今日は世莉香も一緒。
李那のところに行くって言ったら着いてきた。
世莉香も叶夢にべったり。
叶夢絶対将来モテるわ。
李那と裕くんとの子だもん。
可愛くて当然!
「そういやもう少しだね、学校生活。」
「そうなんだよお…華の女子高生が終わってしまう…」
なんかおばさんみたいな言い方だね。世莉香…
「またひとつ歳を取ってしまう…」
肩を落としてしょんぼりする世莉香。
…確かにあと少しで卒業か…
今11月だから…
あと4ヶ月もないのか。
なんか、少し…寂しいな…
李那がいなくて寂しいっていうのもあるけど。
「李那、卒業式来てよ。」
「ん?行けたら行くよ?」
あなた何言ってるのみたいな顔しないでよ…