難病が教えてくれたこと
「私も、ずっと仲良くしていたいよ。
だからこれからも友達として宜しくね。」
「当たり前だ。海澪は俺の数少ない友達だからな。」
私と蒼空はお互い笑いあってサヨナラした。
私の恋もこれでおわった…
ーピロン♪
…ん?誰?
「…柊…秀一…」
あ、柊くんか。
『こんばんわ、LINEしてみました。
返事、考えてくれたかな?』
…おいおい、こちとら今振られたばっかなんですけど?!
…仕方ない、返事だけしとくか…
『今晩は、古川です。
もう少し、考えさせてください、今、気持ちの整理がつきません。』
…蒼空に振られたばかりなのにほかの人のところにホイホイ行きたくない。
『分かりました、…これで誘うのも変なんですが、明日遊びませんか?』
…この人空気読めてる?
読めてなさすぎないか?
『場所は中央公園、時間は10時、なるべく軽装で来ること。』
…もう時間設定も何もかも終わってるのね…
私の返事を聞く前にもう決まっていたのね…
『分かりました。』
全く、この人は。
…だけどこれがいいのかもしれない。
私の心の傷を癒してくれそうだから。
蒼空はこれからもずっと李那が好きだろう。
私だけでも先に次の恋に進ませて貰おうかな。
それにしても…軽装?
何をするつもりなのかなこの人は。
【古川海澪side END】

【如月李那side】
「李那、早いな。」
「いやあやっぱり恋の悩みだったね。」
「まじか。」
まさかあの海澪がねえ…
…蒼空との思いにちゃんとケジメ付けられたのかな…
それだけ気がかりでしょうがない。
ーピコン♪
あ、噂をすれば…
海澪からだ。
『李那、心配かけてごめん。
蒼空には伝えたよ。振られたけど。
明日柊くんと遊びに行ってくるよ
報告は事後にさせてもらうね☆』
…何だこの最後の星は。
…それにしても振られたのか。
よし、柊いいぞ。
今の海澪ならものにできるぞ。
「李那、今からどうする?」
「今から?」
…あ、考えてなかった。
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