難病が教えてくれたこと
第10話
【中矢裕side】
「裕くん!」
俺の部屋に飛び込んできた李那。
今日は李那に先に帰ってくれと言われて帰ってきてた俺の部屋に李那がノックもなしに入ってきた。
当然俺はのんびりペースで着替えてるところだった。
大慌てで服を着る。
「…どうした?」
「テスト赤点なかった!」
あー、そう言えば今日返却日だったな。
もちろん俺は平均ライン。
李那の答案は…
数学はギリギリ。
英語と国語が80点台。
社会と理科が平均ライン。
…なんでこんなに差があるのか気になるところだが李那は昔から英語は得意としていた。
国語はまあ、なんとなくで解いていたんだろう。
「数学赤点じゃなかった!」
「良かったな、李那」
「何?裕くん今から出かけるの?」
李那が着替えてた俺に不思議そうな顔をして首を傾げる。
「ん?別に行かないよ。」
「着替えてたからさ、どっか行くのかと…」
「まあ、李那が赤点なかった御褒美にどっかいってもいいけど?」
李那はまだ制服だ。
多分テスト貰ってそのまま来たんだろう。
「着替えてくる!ボーリング行こう!」
…ストレス発散ね。
「ーやったあ♪スペア!」
ボーリングにて。
李那はルンルンでボールを投げている。
「…裕くんなんでそんなに上手なの?」
…そこまで上手くもないんだけどな…
「俺の才能だ。」
「うわ、なんかムカつく。」
「ははっ」
他愛もない会話をしながら李那が投げる。
「ひゃあ?!」
李那が奇声を上げてへたり込む。
多分力が抜けたんだろう。
よくあることだ。
「…あっ、ストライク。」
へたりこんだまま、ちっちゃい子がやってるみたいにコロコロ転がしてストライク。
「…すげ。」
「裕くん助けて。」
李那が後ろを向いて手を上げる。
「しょうがね。ほらっ」
俺は李那を後ろから抱え込み椅子に座らせる。
「ありがとう裕くん!」
「おう。」
李那は俺に満面の笑顔を向けてカバンから杖を取り出す。
俺はその間に投げる。
「…1本残ったか…」
ーピコン♪
…?
「…おいこら李那…」
「ん?!」
この確信犯、携帯後ろに隠しやがった。
「今、動画撮ってたろ。消しなさい。」
「え?!なんでバレたの?!」
…バレないとでも思っていたのだろうか…このこは…
「裕くん!」
俺の部屋に飛び込んできた李那。
今日は李那に先に帰ってくれと言われて帰ってきてた俺の部屋に李那がノックもなしに入ってきた。
当然俺はのんびりペースで着替えてるところだった。
大慌てで服を着る。
「…どうした?」
「テスト赤点なかった!」
あー、そう言えば今日返却日だったな。
もちろん俺は平均ライン。
李那の答案は…
数学はギリギリ。
英語と国語が80点台。
社会と理科が平均ライン。
…なんでこんなに差があるのか気になるところだが李那は昔から英語は得意としていた。
国語はまあ、なんとなくで解いていたんだろう。
「数学赤点じゃなかった!」
「良かったな、李那」
「何?裕くん今から出かけるの?」
李那が着替えてた俺に不思議そうな顔をして首を傾げる。
「ん?別に行かないよ。」
「着替えてたからさ、どっか行くのかと…」
「まあ、李那が赤点なかった御褒美にどっかいってもいいけど?」
李那はまだ制服だ。
多分テスト貰ってそのまま来たんだろう。
「着替えてくる!ボーリング行こう!」
…ストレス発散ね。
「ーやったあ♪スペア!」
ボーリングにて。
李那はルンルンでボールを投げている。
「…裕くんなんでそんなに上手なの?」
…そこまで上手くもないんだけどな…
「俺の才能だ。」
「うわ、なんかムカつく。」
「ははっ」
他愛もない会話をしながら李那が投げる。
「ひゃあ?!」
李那が奇声を上げてへたり込む。
多分力が抜けたんだろう。
よくあることだ。
「…あっ、ストライク。」
へたりこんだまま、ちっちゃい子がやってるみたいにコロコロ転がしてストライク。
「…すげ。」
「裕くん助けて。」
李那が後ろを向いて手を上げる。
「しょうがね。ほらっ」
俺は李那を後ろから抱え込み椅子に座らせる。
「ありがとう裕くん!」
「おう。」
李那は俺に満面の笑顔を向けてカバンから杖を取り出す。
俺はその間に投げる。
「…1本残ったか…」
ーピコン♪
…?
「…おいこら李那…」
「ん?!」
この確信犯、携帯後ろに隠しやがった。
「今、動画撮ってたろ。消しなさい。」
「え?!なんでバレたの?!」
…バレないとでも思っていたのだろうか…このこは…