Estoi enamorado de ti ~あなたに恋をしています~
待ち合わせの駅ロータリーに着くと、そこには既に着いていたアーロン先生が白のコンバチブルに寄りかかっていた。
その姿は絵になるので、周りからの視線が凄い…。
しかし、その車高級車じゃありません?
先生は一体何者?
さっと疑問が頭をよぎったけれど、そんな私を見つけた先生は柔らかく甘い笑みを浮かべて声を掛けてきた。
「おはよう。Carino 希美!今日は一段と可愛いね」
そう声をかけると、私にハグとキスをする先生。
私もキスを返す。
挨拶のキスは十年アメリカだったので私も慣れてるけど、ここは日本だ。
慣れてるけど好きな相手だとちょっと照れる。
「おはようございます、アーロン先生」
「NO!今日は学校じゃないから。アーロンと呼んで?ね?Carino 希美」
さっきから可愛い連発で私は、恥ずかしいやらなんやら。
「それなら、アーロンさんで…」
「NO.希美、アーロンかロンって呼んで敬称は要らないから」
熱っぽい瞳でねだるアーロン先生に、私は根負けした。
そんな顔されて逆らえる訳ない…。
「じゃあ、ロンって呼びます」
ロンと口にした、それを聞いただけで彼は蕩けるような笑みを浮かべるから。
私もなんだが胸が熱くなった。