重なった社会~Ivy with little spider~
【7.異常電気信号】
仮想空間内で何かを触った場合、その「触った」という情報がVRプログラムによって電気信号へと変換され、VRコンソールもしくはIPCを通じて脳に伝わることによって実際の触覚同様に体感することができる。

腕を切る・舌を切る等痛みで直接死にいたるような感覚や、脳に障害を与えるような過剰な電気信号を総じて異常電気信号と言う。

VRコンソールやIPCは異常電気信号をシャットダウンできるプログラムの内臓が義務付けられているが、安い海外製IPCはこの機能が備わっていない、またはプログラムが不完全であるものが多い。


【8.アバター】
仮想空間で自由に動かせる己の分身となるプログラムの総称。
一般的には使用者の外見がそのまま反映されるが、スキンと呼ばれるプログラムを使用することによって外見を変化させることが可能。

異常電気信号を受けると、強制的に仮想空間からシャットダウンできるプログラムの組み込みが義務付けられている。

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