君の隣でーーー
葵ちゃんの、眉間に皺が寄る。

「最後まで言わなきゃわかんないわけ?
俺は、小さいときからお前が好きだ。
だから大学行っても、お前以外好きになるわけない。

だから、来年待ってるからな。よそ見すんなよ」

私は、泣いた。


浮かべた涙は引っ込まない。


「嬉しい、絶対行く‼
勉強頑張る。
葵ちゃん、好きーーーっ」


君の隣に並んで歩くために、私は後一年頑張る。


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