なりゆき皇妃の異世界後宮物語
「あの時は食べ損ねたからな……」
餡餅を見つめる曙光の瞳は、心の底から嬉しそうだった。
「まさか、毒なぞ入っておらぬよな?」
ちらりと朱熹を見る。
「入っておりません!」
むきになって否定する朱熹に、曙光はケラケラと笑う。
「もう、早く召し上がってください」
「いや、もう少し、拝んでおかないと……」
「そういう食べ物ではありません!」
曙光は朱熹をからかい、たっぷり時間を使ってようやく餡餅を一口頬張った。
朱熹は固唾を飲んで見つめる。
曙光はゆっくりと咀嚼し、十分に味わってから喉仏を大きく上下に動かし飲み込んだ。
「……これは、驚いた」
曙光は呆然と残りの餡餅を見つめ呟いた。
「驚いた?」
「想像以上に、美味い。こんな美味い食べ物初めて食べた」
餡餅を見つめる曙光の瞳は、心の底から嬉しそうだった。
「まさか、毒なぞ入っておらぬよな?」
ちらりと朱熹を見る。
「入っておりません!」
むきになって否定する朱熹に、曙光はケラケラと笑う。
「もう、早く召し上がってください」
「いや、もう少し、拝んでおかないと……」
「そういう食べ物ではありません!」
曙光は朱熹をからかい、たっぷり時間を使ってようやく餡餅を一口頬張った。
朱熹は固唾を飲んで見つめる。
曙光はゆっくりと咀嚼し、十分に味わってから喉仏を大きく上下に動かし飲み込んだ。
「……これは、驚いた」
曙光は呆然と残りの餡餅を見つめ呟いた。
「驚いた?」
「想像以上に、美味い。こんな美味い食べ物初めて食べた」