なりゆき皇妃の異世界後宮物語
「でも小さい頃にかけたものが今だに解けてないって、よっぽど強力な催眠術だったってことじゃないですか」
「そんなことないよ。硬貨を糸につら下げて揺らすあれだよ。小さい頃一度はやったことあるだろ?」
「ないですけど……」
その催眠術なら朱熹も知っていた。
まさかあれで本当にかかる人がいるとは……。
「えー、ないんだあ」と陽蓮は残念そうに言った。
「陛下は、陽蓮さんが皇帝になる為に、いつでも玉座を降りるつもりでいます」
「うん、知ってる」
「陽蓮さんは皇帝になるおつもりがあるのですか?」
「ないよ」
やけにあっさりと言われた。
でも、あると言われた方が驚く。
陽蓮は皇帝とか政治とかにまったく興味があるように見えない。
「では、陛下にそのことを伝えてください」
「そんなことないよ。硬貨を糸につら下げて揺らすあれだよ。小さい頃一度はやったことあるだろ?」
「ないですけど……」
その催眠術なら朱熹も知っていた。
まさかあれで本当にかかる人がいるとは……。
「えー、ないんだあ」と陽蓮は残念そうに言った。
「陛下は、陽蓮さんが皇帝になる為に、いつでも玉座を降りるつもりでいます」
「うん、知ってる」
「陽蓮さんは皇帝になるおつもりがあるのですか?」
「ないよ」
やけにあっさりと言われた。
でも、あると言われた方が驚く。
陽蓮は皇帝とか政治とかにまったく興味があるように見えない。
「では、陛下にそのことを伝えてください」