なりゆき皇妃の異世界後宮物語
「そんなこと僕には関係ない。
それに、覚悟を持てず、僕という逃げ道を作っているのは曙光だろう。
僕に言われたって、あいつが変わらなければ意味がない。
絶対的君主を超えてやるくらいの男気がなければ国のように大きなものは動かせないんだ」
陽蓮の言い分は、悔しいけれど筋が通っていた。
「でも、こんなにややこしくしたのは陽蓮さんのせいでもあるでしょう!
せめて催眠術を解いてあげてください」
「解き方なんて分からないよ。子供の頃にやった遊びだもの」
「そんな……」
誰が見たって、皇帝に相応しいのは曙光だ。
けれど、曙光はそう思ってはいない。
それに、覚悟を持てず、僕という逃げ道を作っているのは曙光だろう。
僕に言われたって、あいつが変わらなければ意味がない。
絶対的君主を超えてやるくらいの男気がなければ国のように大きなものは動かせないんだ」
陽蓮の言い分は、悔しいけれど筋が通っていた。
「でも、こんなにややこしくしたのは陽蓮さんのせいでもあるでしょう!
せめて催眠術を解いてあげてください」
「解き方なんて分からないよ。子供の頃にやった遊びだもの」
「そんな……」
誰が見たって、皇帝に相応しいのは曙光だ。
けれど、曙光はそう思ってはいない。