なりゆき皇妃の異世界後宮物語
(素敵……。でも、高そう……)
初めて男性から贈り物を貰った。
とても嬉しいけれど、あまりにも高価そうで気後れしてしまう。
「さすが陛下! 素晴らしい!」
今香は目を輝かせて感嘆の声を上げた。
『これは平民の簡素な家が一軒分建つほどのお金がかかっているわね』
今香の心の声に、ぎょっとした。
この髪飾りが、家一軒分!?
「も、貰えません! こんな高価な物!」
思わず朱熹は手に取った髪飾りを小包みの中に戻した。
「何をおっしゃっているのですか! 贈り物を返すなど、あなたに気持ちはありませんと言うようなもの。絶対にしてはいけません!」
今香は厳しい物言いでぴしゃりと言い放った。
初めて男性から贈り物を貰った。
とても嬉しいけれど、あまりにも高価そうで気後れしてしまう。
「さすが陛下! 素晴らしい!」
今香は目を輝かせて感嘆の声を上げた。
『これは平民の簡素な家が一軒分建つほどのお金がかかっているわね』
今香の心の声に、ぎょっとした。
この髪飾りが、家一軒分!?
「も、貰えません! こんな高価な物!」
思わず朱熹は手に取った髪飾りを小包みの中に戻した。
「何をおっしゃっているのですか! 贈り物を返すなど、あなたに気持ちはありませんと言うようなもの。絶対にしてはいけません!」
今香は厳しい物言いでぴしゃりと言い放った。