なりゆき皇妃の異世界後宮物語
「でも……」
朱熹は視線を落として、小包みの中に入った髪飾りを見る。
いくら陛下からの贈り物とはいっても、陛下の懐に入ってくるのは国民の血税。
平民だった朱熹には、税の重さを身を持って体験している。
髪飾り一つにお金をかけるくらいなら、もっと街の治安にお金をかけてほしいと思ってしまう。
「やっぱり貰えないです」
朱熹は元のように丁寧に小包みを直した。
「いけません! 陛下が二度と訪れなくなってもいいのですか!」
今香は怒りを露わにした。
けれど朱熹の意思は変わらない。
「気持ちはとても嬉しかったと文を書きます。陛下はきっと分かっていただけるはずです」
今香はため息を吐きながら頭を抱えた。
朱熹は視線を落として、小包みの中に入った髪飾りを見る。
いくら陛下からの贈り物とはいっても、陛下の懐に入ってくるのは国民の血税。
平民だった朱熹には、税の重さを身を持って体験している。
髪飾り一つにお金をかけるくらいなら、もっと街の治安にお金をかけてほしいと思ってしまう。
「やっぱり貰えないです」
朱熹は元のように丁寧に小包みを直した。
「いけません! 陛下が二度と訪れなくなってもいいのですか!」
今香は怒りを露わにした。
けれど朱熹の意思は変わらない。
「気持ちはとても嬉しかったと文を書きます。陛下はきっと分かっていただけるはずです」
今香はため息を吐きながら頭を抱えた。