ノートの端にメッセージを
 信号はまだ青のままだ。チカリともしない。
 だがコウタは急かす。
 「ほらほら!」
 「まだ遠いってば。」
 「そういう問題じゃあないんだよ、車は。」
 コウタが真面目な顔をしたので、私は「はーい」と返事をして少しずつ歩き始めた。

 もうすぐ向こう側だ。





―その瞬間………―
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