ノートの端にメッセージを
 「はぁ、はぁ、バカコウタ!話題逸れちゃったじゃない!」
 「わ、ワリィワリィ。つい面白くって…」 荒くなった呼吸を整えてから、私はもう一度コウタに聞いてみることにした。
 「ふぅ……じゃあもう一度聞くよ。
今日は何の日でしょうか。」
 彼は一呼吸おいてからいつもより少し低い声で答えた。
 「フタバ ミオ、カジバ コウタの彼女の誕生日だ。忘れたことなんか、この4年間一度もねぇ……」
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