君はアイドル


テレビを付けると、やっぱり彼がCMに出てきたり、番宣として出ていたりする。


更には同じマンションにメンバーが住んでいる。
バレずにいつまでいられるだろう。



なんて考えながら部屋を出ると、エレベーターで髪がボサボサの基くんに会った。


「………あれ、流星慌てて出て行ったけど?
ゆっくりで良かったの?」


「…あー、流星はいつも俺らより倍忙しいから。」


そうなんだ…
いつも疲れた顔を見せないで凄いなぁ


何気なく一緒にエレベーターに乗ってしまったけど、サングラスをしていない基くんとマンションから出るのは危険だと判断した


「あ、ごめん。
先出てってね。
タクシーか迎え来てる?」


振り返ると、思いの外基くんが至近距離にいて驚く。




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