君はアイドル


そう言ってしまったことを後悔した。

タクシーが止まったのはホテルだったから。

「ちょっと…何でここ?
あなたそういうキャラ?
私初対面でこーいうのしないっていうか…」


オドオドしている私に、顔を寄せる。


「来るって言ったし好きなところって言ったよな?
カラオケもあるし食べる物もあるだろ。
とりあえず行こうぜ。」

ぐいっと腕を引っ張られる。

サングラスに帽子にマスク。
明らかおかしい服装の人と私。


慣れた様子でチェックインを済ませてエレベーターまで腕を引っ張られる。

端から見てこれ大丈夫?


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