君はアイドル


撮影が終わり流星のところに行くと、明らかに不機嫌な顔をしていてこちらも少しムッとする。
お願いしてきたのはそっちでしょーが。


「…俺とはそんな密着するようなのじゃなかったのに、くっそ」


流星とは台所で後ろから腕を捲ってもらうシチュエーションだったのだが、流星には不満だったらしい。
ちなみに凛くんとはケーキあーんだった。


「そこは仕事だから割り切ってよ。
流星だって女優さんとラブシーンあるじゃん」


「……それはまた違うんだよな、ってか相手が基なのが腹立つ」


ぶつぶつ言う流星を置いてお手洗いに行こうとキョロキョロしていたところを監督に見つかり声をかけられた。


「お疲れ様。
初めてこういう仕事したんだって?
緊張した?」


< 126 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop