君はアイドル

「いやぁ、流星が拗ねてんの気付いてたんだけどさ、俺的に基くんと君が凄いお似合いに見えたからつい2人の密着撮りたくてわがまま言ったんだよね!
ごめんねぇ!」


あはは!と爆弾発言をしてそのまま去っていった。


沈黙が続いて、耐えられなくなってチラリと彼を見上げると私の視線に気付いてフイっと顔をそらした。


「……あの、本当いい迷惑っていうか…不愉快な気持ちにさせてごめんなさい」


そそくさとその場から離れようとした私の腕をグイッと引っ張る。


「違う!そんなこと…思わない」


そんな強めに否定してくると思わなくて驚いて目を丸くさせたまま固まる私に、ハッとして手を離す。


………………?


「………流星の女だからとか、一緒のマンションに住んでるからとかじゃなくて、あんた自身を俺は嫌いじゃないし、心を許してる」


え?
………どういうこと?


「…はぁ………??」


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