君はアイドル
部屋に入ると私はダッシュで部屋の隅に逃げる。
「ねぇ、ほんとに私そういうの無理だからねっ?
アイドルだからって、イケメンだからってね、こんな急に強引な事して上手くいくなんてね…」
「うるさい、黙れ。
お前本当おかしな奴。
アイドルと男に偏ったイメージ持ってねぇか?」
サングラスとマスクを取って、カーテンを閉めながら私を睨む。
「だってこんなホテル連れ込まれてさ、芸能人さすが手早いなって思うでしょ!?」
「それにしてもそこまで拒否る奴いないわ。
可愛くねー拒み方。
もてないだろ。」
枕を思いっきり流星に投げつける。
「こんな自分のファンでもなくモデルみたいな女でもないのに会ってすぐ手出そうと思わねーっつの。
おまけに物投げるとか最低だよなぁ。」
ベットに足組んで座りながらケラケラ人を貶す男。