君はアイドル


「ほんとにあなたアイドルなの?!
口悪いわ、バカにするその態度!
女の子をお姫様扱いするのが仕事でしょ?
信じられない。」


「だから青がいいんだろ。
青の前ではアイドルじゃない俺でいれるってことだろ。
さっきも言ったんだけどな、バカ。」


急に青って言ったり、自分の素を見せてきたり、ドキドキが止まらない。


「…………っ」

照れて黙っている私にニンマリする。


「あ、そうだ。」

リモコンを手に取りテレビを付け出す。


ソファに座ってテレビを見ていると、横にいる人がテレビに写って思わず、あっ!と声をあげる。


「今日放送日だったわ。」

歌番組でMCの人と楽しそうに喋る彼は別人だった。
今日食事をした2人も映る。


女の子がキャーキャー黄色い声援を送る中、歌って踊る3人。


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