君はアイドル


「……なんで俳優とかじゃなくてアイドル?」


「…………。
いろいろ経験1番出来るかと思ったのと、自分のファンにコンサートとかで会えたりするのって良いなって思ったから?
なんでそんな事お前に話してんの。」


頭をグイッと押される。


「あいたっ。
へぇ、凄いね。
私知らなかったからこんな事言うの変だけど、ファンの人は出会えて幸せだろうね、あなたに。
こんな一般人でもやっぱり凄いって思う人ファンはいろんな魅力を感じてるんじゃない?
なんて偉そうな自意識過剰な奴って思ったけど!」



「……いや、でもお前みたいなのがまだきっと沢山いると思う。
アイドルってだけで色メガネで見られるし。
教訓にするわ。」


その一瞬、沈黙になり気まずくなる。


なんかお互い認め合っちゃって、下手したらヤバイ展開じゃないのか?


なんて考えていると、流星が立ち上がった。


「今度ライブがあるから招待する。
来たくなかったら来なくてもいい。
お友達が俺のメンバーと繋がってるから関わり合ってくると思うしな。」


「…わかった。
一緒に行くね。」


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