君はアイドル
あーあ…
拗ねてる。
この人からしたら、自分に興味ない人なんて出会った事ないんだろうなぁ。
「怒らないでよ。
興味あるよ、行きたい。
今度アルバム借りて聴いてみる。」
私の言葉に嬉しそうに頷く彼は年相応の男の子だった。
その後、電話番号やらアプリやらを教えると、しょっちゅう連絡が来てこの歌聴けなど送り付けてくる様になった。
テレビでキャーキャー言われていて、カメラに向けてのキラキラスマイルを見ていると変な感じしかしない。
時には誰もが羨む女優さんと抱き合ったりしているのを見ると、こんな人見てる中で良くも私とホテルに行こうと思うな。なんて虚しくなる。
ま、きっと友達みたいな、そういう基準じゃないんだろうな。