君はアイドル
「基、青にそういう事言うのはやめろ。」
ビクッとする。
思い切り後ろを振り返ると、いつの間に起きていたのか流星がソファーから起き上がっていた。
「びっくりした、いつ起きたの?」
「フラフラしてると…のくだりから。」
私の隣に座ると、基くんに静かに説明するように言った。
「俺がこいつといると気を張らずにいれるっていうだけで、青の方が俺によく怒ってくる。
羽美香と撮られた時も、どれだけ否定してもファンの人は細かい事情は分からないし、むやみにホテルで俺らが会ってるのも良くないって言われてる。
だから、青にそういう事言うな。」
基くんは、何考えているかわからないような顔で流星を観て、ゆっくり話し出す。
「別に否定してないよ、仲良くするなって事じゃない。
ただ、流星お前が撮られてファン減るのはいいけど、青ちゃんがファンに中傷されたり迷惑かける事になるって分かってんのか?」