君はアイドル
「話す事ないでしょ別に!
良いじゃん今かけたんだから!」
<お前ほんっとに……。
アイドルの番号持っといて用事ないからかけないって変わってん……>
「ねぇ、そんな事良いから容態教えてもらえる?」
被せて言うと、はぁ…とため息をついた後、
<足庇って手をやった。>
と答えた。
「…ご飯とか食べれてるの?
誰かしら助けてくれるか。」
<まぁ、スプーンとかで反対の手で食ったりしてる。
誰かしらって誰のことかな?>
お互いが、え?と言い合う。
「だから…女の子いるでしょ?」
<……お前俺の事なんだと思ってんだよ、まじで。
遊び人かなんかだと思ってんの?>
声のトーンが変わって怒ってるのを感じる。