君はアイドル


<バカバカ、とにかく会いたいんだって。
家来るでも、ホテルで会うでもいいからさ。>


まぁ、いいけど…
ほんとに私に構う理由がわからない。


「そんな骨折した体で外でない方が良いでしょう?
私がそっち行くから。
今日仕事は?」

<キャンセルになったから空いてる。
待ってるわ。>


電話を切って、メンバーに電話をかける。

「凛くん?
青です。
さっき流星くんの怪我のこと知って。
今日家に来てって言われたんだけど、どうしたら撮られないかな…?」

<へぇ、家に?
…うーん…。
女って分かんないようにするか、お手伝いさんみたいな雰囲気出していくか、かな?>


「あ、それか綾も一緒に連れて行くとか……」

<あー、それはねやめたほうがいいね。
あいつは青ちゃんに会いたいんだから。
綾ちゃんがいたら話しもちゃんとできないでしょ。>




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