君はアイドル


ちょっと今のくすぐられた…
可愛い事言うじゃない。

「………あ、ありがとう…?
でもさ、簡単に付き合いましょうってなれないでしょ?
いろいろ…あるだろうし。」

「いろいろ?
事務所とか?」

うん、と頷く私に彼は考え込む。


「それに私あなたに恋してるかって聞かれたらちょっと分かんないし…。
ファンの子も怖いんだよね、正直。
ただでさえ今こうして会ってるのもごめんなさいって思うのに。」

もごもご言い訳のように話す私を彼は静かに見つめた。


「………分かったよ。
じゃあ青がファンに申し訳ないなんて思う暇もなく好きって言ってくれるまで頑張るから、それまで俺と会ってくれる?」


そこまでしてくれるの?
そんな価値私にないよ…

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