君はアイドル


「浮気もしないし、絶対守る。
だから男として見て欲しい。」

ギュッと抱きしめられ、久しぶりにこんな安心感を感じた。


「うん…分かったよ。
ありがとう。」

ゆっくり離してくれて、ちょっと来て。と手を引かれソファに座らされた。

何やら部屋の奥から持ってきた。

「じゃーん!
来月からのドラマが決まりました〜!!」


台本を嬉しそうに見せてきた。


「え、ドラマ?
凄いじゃん!
忙しいのに更に忙しくなるんじゃないの?
そんな時に手やっちゃってるし!」


「手でまだ良かったんだよな。
足だったらもう無理だけど手ならなんとかなるし。
しかも、ずっとやってみたかったミステリーなんだ。」



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