君はアイドル
「ミステリーなんだ?
探偵役とか?」
「いや、警察役。
アイドルって恋愛モノが多いから、そういう本格派なのに憧れがあんだよ。」
嬉しそうに話す彼が可愛くて素直に嬉しくなる。
「そっかぁ。
良かったねぇ。
本当私疎いんだけど、それはちゃんと見るね。」
コンサートもこなして、ドラマもやって、忙しいんだろうな。
彼の横顔を見ながら密かに尊敬していると、湧き出てきた疑問を素直に聞いてみた。
「……やっぱり忙しくて会えなくなって別れちゃうこととかあるの?」
「え、何急に。」
「だって…いたでしょう?
今までだってそういう人。」