君はアイドル


「ミステリーなんだ?
探偵役とか?」


「いや、警察役。
アイドルって恋愛モノが多いから、そういう本格派なのに憧れがあんだよ。」


嬉しそうに話す彼が可愛くて素直に嬉しくなる。


「そっかぁ。
良かったねぇ。
本当私疎いんだけど、それはちゃんと見るね。」



コンサートもこなして、ドラマもやって、忙しいんだろうな。


彼の横顔を見ながら密かに尊敬していると、湧き出てきた疑問を素直に聞いてみた。


「……やっぱり忙しくて会えなくなって別れちゃうこととかあるの?」


「え、何急に。」

「だって…いたでしょう?
今までだってそういう人。」


< 62 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop