君はアイドル
「手があれでしょ!
それに、しないよ!バカ!」
分かりやすく動揺する私に声を上げて笑う彼は年相応の男の子だった。
「ふっ……可愛い過ぎかよ。
手が使えたら間違いなく今押し倒してたんだけどな。
残念。」
嘘のような言葉達にドキドキが止まらなくて、いつもみたいにつっぱねれない自分がいた。
「私はそんな簡単にさせないからね!
それにしたら意外と飽きちゃうかもよ!」
「ほら、またそういうネガティヴな事言う。
なんで飽きるとかいう発想になんの?
青の事俺、精神安定剤っつってんの。
飽きるとか、ねーだろ。」