君はアイドル


今までの彼氏にされて悲しかったトラウマ達が、彼の言葉で癒されていく。


「……そうだね、今のは失礼だよね。
ごめんなさい。」

素直に謝る私に、台本で頭をポンと優しく叩いて少し笑った。


「手が治ったら覚悟しといて。
青が嫌ならしないけど。」


しないってば、と笑うとまたチュッと音を立ててキスをした。


〜〜〜♪


電話が鳴った。


流星が、凛からだ。と言いながら電話に出る。


「はい?」

しばらく話した後、ほら。と渡された。

「…もしもし、青です。」

[あ、青ちゃん?
無事中に入れたみたいで良かった。
今流星の家の前にタクシー付けてんだけど、俺と入れ替わりで帰りな。」

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