君はアイドル


同じ様に変装して出てきた私にタクシーに乗った途端凛くんはお腹を抱えて笑った。


「あ、青ちゃんっ!
やめてやめて、ほんとに笑い死ぬ!
そんなことするキャラなの?」


「凛くんが言ったんでしょう?!
ばれないように変装して行けって!」


そうなんだけどさー、と笑いながら、あいつどうだった?

と聞いてきた。


「意外と元気だったよ。
ドラマやるから足じゃなくて良かったって。」

「そうだなぁ。
でも、本当忙し過ぎて顔色悪い時もあったから少し休んだほうがいいんだよ、あいつ。
ありがとうね、来てくれて。
青ちゃん来てくれるの嬉しかったと思う。」


凛くんの優しく笑う顔に、このグループ本当にお互い大事に思ってるんだな、と感じてこちらまで笑みがこぼれた。


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