君はアイドル
項垂れていた体が勢い良く起き上がった。
「待てって!
それ、アイドル用の回答だから!
テレビの俺と普段全然違うの青知ってんだろ?!」
「知ってるけど、そこまで細かく知らないもん。」
「誰が言えるんだよ、年上の俺の事興味ない女が好きで、結婚願望あるなんて!」
「胸は?」
「…………胸は好きだ。」
は?と軽蔑の眼差しを送る。
「それはさておき、テレビでの俺の発言間に受けんな。
青にはそういうの見て欲しくないぐらい。」
拗ねたように小さく呟く彼を客観視する。
「……まぁ、別にテレビでの発言が全部本当だとは思ってないけど。
女の子たちに夢見させてあげるのが仕事なんでしょ?」