君はアイドル
「待って、アイドルが同棲なんてまずいでしょ!
しかも私なんて完全な恋人とも言えない女と!」
「そんなこと言ってたら世の中の芸能人は恋なんて出来たもんじゃねーよ。
それに、恋人か片想いかなんて世間には分かんないって。」
本当に思い付いたらすぐ行動するな、この子…
若さか?
それとも芸能人だから?
「………家で会った方が確かに撮られないかもとは思う。
でも、私が無理なの。
ただ住まわせてもらって、コソコソ出入りしてるくせにあなたの事ファンより知らないし夢中になれてないなんて。」
「………まぁ、青はそういう性格だよな。
ずっと言ってる。
ファンに悪いって。
それって完全に客観視してんだよな。
ある意味芸能人としてしか見てないのかも。」
悲しそうに俯いた彼の言葉に傷付けた。と悟った。