君はアイドル


「……もしも撮られて事務所の人に反対されたら、私はあなたの事を思って離れるから。
それでもいいなら、試しに一緒に住んでみよう。」


ほんとに?!と目を輝かせる彼が尻尾振ってお座りする犬に見える。


「ただし!!
友達から、って事忘れないでね?」


「分かったよ!
でも、他の男と関係持つのは禁止な!」


どんな関係だよ、と苦笑いする。


「じゃあ、今日は俺夜から仕事だけど、鍵渡しておくから必要なもん持ち込んでくれていいから。」


「ねぇ、メンバーにはちゃんと話しておいてね?
もしもの時にフォローしてもらえるでしょ?」


うーん。と少し納得していない顔で頷いた。


「家事は、毎朝しに来てくれるヘルパーさんがいるから何もしなくていいから。」


< 77 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop