君はアイドル
「……もしも撮られて事務所の人に反対されたら、私はあなたの事を思って離れるから。
それでもいいなら、試しに一緒に住んでみよう。」
ほんとに?!と目を輝かせる彼が尻尾振ってお座りする犬に見える。
「ただし!!
友達から、って事忘れないでね?」
「分かったよ!
でも、他の男と関係持つのは禁止な!」
どんな関係だよ、と苦笑いする。
「じゃあ、今日は俺夜から仕事だけど、鍵渡しておくから必要なもん持ち込んでくれていいから。」
「ねぇ、メンバーにはちゃんと話しておいてね?
もしもの時にフォローしてもらえるでしょ?」
うーん。と少し納得していない顔で頷いた。
「家事は、毎朝しに来てくれるヘルパーさんがいるから何もしなくていいから。」