君はアイドル


「私友人に番号聞くの忘れたんで、お先にどうぞ。」


みんなで顔を見合わせ、去って行ったのを確認して慌ててマンションに入った。

あれは多分、流星のファンだ。

キョロキョロと辺りを見回し部屋に入る。


彼に連絡を入れる。


”ちょっとファンの子に家バレてるじゃない。
一緒にマンション入ってこようとしてたよ。
高校生の女の子達”


空いてそうな部屋に荷物を置いて、散らかった部屋を片付けた。
冷蔵庫を開けてみると、お酒しか入っていない事に衝撃を受ける。


ヘルパーさんが毎朝買ってきてるの?
私の分も作ってくれるの?

広い部屋にいるのが耐えれなくて大きなテレビを付ける。


大画面に映ったのは、基くん。

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