君はアイドル


「青は俺の事アイドルとしてじゃなくて、1人の人間として見てよ。」


不意にサラッと凄い事を言われた。


「言われなくてもアイドルやってんの知らないから。」


「…そうだな、でもこれから先はわかんないだろ。」

少し寂しそうに笑う彼に、分かったとしか答えられなかった。


その後、店が閉店するのでどうするか、という話しになった。
…が、綾子があからさまに解散したがった。


「ごめん、私と凛くん寄りたい店があってさ、3人であれだったらどっかカラオケ行ってきたら?
青カラオケ好きじゃん?」


…絶対お持ち帰りしようとしてんじゃんか。
アイドルを堂々と持ち帰るな。


凛くんも嬉しそうに頷いてるし…。
この2人はもう出来ている。

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