先輩友達☆
「涼介!」
と呼んだけど、人ごみに押されて私は後ろまで逆戻り。
それに気が付いた涼介が
「どけて。」
と言って人ごみをかき分けながら来てくれた。
本当、王子様みたいだよね。
「涼介!」
「呼ばれたから来たんだけど。」
涼介、顔真っ赤だよ。かわいい!
「桃音さんに手紙私に行きたいんだけど、一人じゃきついから一緒に来てくれる?」
涼介は一瞬、え?って顔したけどすぐにOKしてくれた。
「お前のためなら何でもいい。いついくの?」
「今から。」
「まじ!?」
「ダメかな?」
涼介はちょっと考えたけど
「うん、行こうか。」
と言ってくれた。
でも私は涼介が少し考えた理由を読み取れていなかった。
「心?いくよ。早くしないと昼休み終わっちゃうからね。」
「う、うん!」
涼介が手をつないできた。びっくりして振り払っちゃたけど、
涼介はお構いなしに
「恋人だからいいよね?」
と言ってふっと笑った。私の顔たぶん真っ赤!
恥ずかしいけどめちゃくちゃ嬉しい!
教室からゆうがピースしてたから、私もピースした。
手をつないでいるところがばれたからみんながざわざわしちゃったけど、やっぱり涼介は
「堂々としとけ」
って。やっぱり心強い。
階段は誰もいないから、話せた。
「今度、雑誌の撮影があるんだ。心は来たい?」
雑誌の撮影見に行けるなんて!
「行きたい!ていうか行く!」
「やっぱり。そう言うと思った。撮影終わったら遊びにいこ。」
「うん!」
「ほら、手紙渡して来い!」
「行ってきます!」
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