「もう少しだけ愛させて」
その後の記憶はない。











ただ、アタシを見た和樹の顔は、なんというか、いつもの和樹ではなかった。














気が付くと自分の部屋にいた。


ベッドに、倒れるように転がりながら。

















アタシ、どこかで信じてなかったんだ。





晴希が、和樹は可憐と同じくらいアタシを好きだって言ったとき、正直うれしかった。












気付いてた。

付き合ってる間も、和樹は可憐とアタシを重ねながら見てたこと。













信じたくなかったんだよ。



全部…。


















卑怯だ
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