「もう少しだけ愛させて」
『な…なに?』





『話がある』






和樹。




今日の和樹は何だか怖かった。

怪しい笑みを浮かべ
『家ン中入れて』






そういった。









家に入って、部屋に向かう。








何をされるか予想は付く。


足が震えてる。







和樹はベッドに座り、優しく
『おいで』
とつぶやく。











アタシは気が抜けたようにそちらへ向かうのだった。





足を震わせながら、悲しい目をして。
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