「もう少しだけ愛させて」
『熱は無いみたいだけど…』





晴希は無表情のままそういった。


なんだか冷たい目…。






『風邪って嘘だろ……?』





『………………。』








バレた…。





アタシは何も言えずにただ下を向いていた。






すると…

『な〜んてな!』




『え………』




『ゆりあが嘘つきだから少しいじめてみた!!』





『晴希……。』





『昨日、和樹とあったの?』




『……………。』





『そっか』







『ごめん…』




また謝る。




『何で謝んだよ〜?………って事は、あの時の告白、OKなわけ〜?』 





晴希は笑いながら言う。


アタシは
答えを伝えることを決めた。




『晴希……』





『ンま、待って!!』






『え…?』





あたしが言おうとすると、晴希は慌てて止めた。






『…………………後ろ向いてもいい?』





『………………どぉして?』






『泣いた顔なんか見せたくねぇから』






…………晴希は全部分かってるんだ…。アタシがまだ和樹の事が好きなこと…。









そしてアタシが晴希に伝える答え。




















晴希…………。



ごめんね…。




謝ってばっかだけど…。






『あのね』
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