「もう少しだけ愛させて」
家に着いて門の前を見ると、そこには和樹ガ立っていた。



和樹は中学のころから付き合ってて、意地悪だけど優しいところもある。






今は会いたくなかったなぁ。




おどおどしているアタシを見つけた和樹は駆け寄ってきた。

『ゆりあ遅い。』



怒った感じの低い声だった。



『しょうがないでしょ?怒るなんて意味分かんないんだけど。』



その態度にイラっとしたアタシは、強い口調で言ってしまった。




和樹はアタシを睨み付けている。




こいつ、今機嫌悪。





この時の和樹は嫌い。







和樹は睨み付けながら、アタシの腕を掴み
『家ン中入れて。』




そういった。





あたしは少し嫌だったけど入れてやった。
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