片想いの奇跡






あまり疲れてないからなのだろうか?眠くないから?



いや、そもそも、前から考えていたことだった。



やろうやろうと思っていながら実行には移せなかった。



私を乗せていない電車が私の家の方向へと発車した。



それを見送ってから、辺りを窺う。



私の目に解放される、私の知らない彼の知る日常の風景を見てみたい。



そんな願望は前々から、出会ったころから思っていた。



今日やっと一歩踏み出した。



何も考えていない勢い任せだけど。





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