彼女は、肝心な言葉が足りない。
ベタな展開
さくらさく
バーンという効果音がつきそうな校舎は、お世辞にも綺麗とは言えない外見をしている。
私が感じた謎の迫力の正体は、一目瞭然で分かった。
この呪いのように雑に書かれた文字だ。
口に出したら書いた張本人にシバかれそうだから言わないけどね。
馬鹿とか阿保とか、幼稚なものばかり。
自分の校舎に悪口書いてるから、相当なMと見た。
「…こんなとこでやっていけるかな…」
こんな風に茶化しまくったけど、私のメンタル豆腐だから勘違いしないで。
いくら私でも、犯罪予備軍がすることをやってそうな学校でやっていけるワケがないじゃん。
忙しさに負けたのが悪かったな。